放射線は少しでも有害であるというマラー博士のLNT仮説は誤りが明らかになっているにもかかわらず、未だに多くの国際基準がLNT仮説に沿った基準のままです。
マサチューセッツ州にあるRSHという、国際的な放射線の非営利法人組織があります。
その発表によると、一般の健康にほとんど貢献しないのに、無駄に使われているコストが、世界中では2兆ドルに達しているそうです。
大衆の不安と膨大な意味のない経費支出を作り出すだけで、むしろわたしたちの健康維持への逆作用を生んでいる状況です。
日本と世界の放射線ホルミシス研究の第一人者である、電力中央研究所の初代原子力部長、
名誉特別顧問の服部禎男博士は著書の中で次のように語っています。
放射線を単純に悪と考えるのは非科学的な現代の「迷信」である。言ってみれば、放射線のDNA破壊作用とDNA修復促進作用とが我々の体の中でせめぎあっている。ある量以上の放射線を浴びると、破壊作用が勝り、我々は傷つく。逆にある量以下であると、放射線のDNA修復促進作用が勝り、その結果からだは健康になる。こんな図式である。
(中略)
頑強に危険だと言い張る人は「今はいいかもしれないが、将来どうなるかという心配がある」というものがある。1895年のドイツのレントゲンによるX線という放射性物質が発見されてから130年間の歴史がありますが、低線量放射線で健康増進効果が確認されているのは膨大な数がありますが、健康への悪影響が確認された例は1例もないのです。
(中略)
否定論者はなんだかんだと言ってケチをつけているようである。最近ではデータに間違いがあったとか何とか言っている人もいる。いくつかの修正があったとしても、基本的にこれらを覆すような全く逆のデータが出るなどということは考えられないし、実際ない。
(中略)
これでも目を覚まさないというのは目を覚ましたくない人、もしくは人々が目を覚ますと不都合がある人のどちらかであろう。
放射線は、本当はそんな恐ろしいものではなく、間違いなく体に良いのである。
「放射能を怖がるな!」 服部禎男博士
世界中の学者や有識者も、この状況を何とかしようと声を上げています。
それらの発言を一部ですがご紹介します。
「現行の放射線による発がんモデルは、現在の腫瘍学と一致しないだけではなく、もっと深刻な点は、そのせいで放射線の危険について無数の誤解を生みだしてしまったことにある。私はためらなく言うが、これこそ、今世紀最大の科学的スキャンダルである。」
ストックホルム放射線物理学協会 G・ヴァリンダー教授
(直線仮説を低レベル放射線の健康影響の算定に利用することは)「我々の科学遺産への重大な背徳行為である」
米国放射線防護委員会議長 ローリストン・テイラー
「常々感じていることだが、高い線量域において、その効果が線量に正比例するからといって、極めて低い線量でも、あるいはどんなに低い線量であっても、それに見合った同じ影響が必ずあるという議論はナンセンスである。」
国際放射線防護委員 W・V名ノード教授
「自然放射線量が多い地域の住民、放射線に当たった労働者、治療または医療事故により放射線に当たった患者さんに関する研究が行われてきている。バックグラウンド放射線線量が通常レベルの3~10倍に増大しても、有害な影響があるという証拠はみつかっていない。核実験に参画した米国兵士に、白血病、その他のがんの増大は見られないし、家庭で高濃度のラドンにさられている非喫煙者に肺がんの増大は認められない。過剰な法規則や達成可能な限り低くすべきだとする健康管理基準は、これらと原子爆弾による放射線とを結びつけてしまったもので、どんなレベルの放射線であれ、危険視すべしという風土を作り上げてしまった。しかし、医療に用いられる程度の放射線被ばくが有害であるという証拠は全くない。いかなるレベルの放射線に対しても、不当にも過剰な不安を抱くことは、医療、科学、産業における放射線や放射能を有効に利用する道を閉ざしてしまうことになる。」
ノーベル生理学・医学賞受賞者 ロザリン・S・ヤロウ
現実には、日本人は世界の常識を超えて放射線を怖がりすぎている。放射線は微量でも危険だという証拠がないことを、政府は国民に知らせないで、危険を防ぐため便宜的に放射線の量的規制を行っている。政府の放射線管理規制の行き過ぎの弊害と無駄づかいが少なくない。正しい放射線の影響を理解するための教育はなされていない。
遺伝学者、大阪大学名誉教授。近藤宗平 理学博士
化学薬品と放射線の双方について、高濃度の影響を低濃度域に外挿するという現在の方式は間違っている。放射線に対する安全レベルは存在するのだ。大衆は必要以上に脅かされ、騙されてきたし、何千億ドルもが無駄に使われてきた。低レベル放射線による現象を冷静に、かつ迅速に検証することが最優先されるべきである。
「サイエンス」誌 名誉編集者 フィリップ・エイベルスン
コメントを残す