【不都合な真実①:石油王ロックフェラー財団編】なぜ放射線はいつまでも誤解され続けているのか?

放射線はどんなにわずかでも悪影響がある!というLNT仮説(直線閾値無しモデル)を提唱し、1946年にノーベル賞を受賞したのがアメリカの遺伝学者のハーマン・マラーです。

しかしこのブログで紹介してきたように、このLNT仮説は誤っていることは国内外の3000以上の研究報告によって既に明らかになっています。

にもかかわらず、現代でも未だに世界の放射線基準はこのLNT仮説を基にしています。

これは、なぜでしょうか?

このことを疑問に思って、過去の経緯を徹底的に調べられたのが就実大学 須藤鎮世(すどうしずよ)名誉教授です。

須藤教授の著書「低線量放射線がもたらず長寿と制癌」の中で、利権の闇というべき歴史が書かれています。

マラー博士とロックフェラー財団の深い関係

マラー博士とロックフェラー財団には深い関係があったことが分かっています。

ロックフェラー家といえば石油で財を成している大富豪として有名です。

ロックフェラー財団の富と影響力はその存続を含めて石油に依存するため、原子力の発展は彼らにとって脅威です。

放射線には閾値がないと主張していたマラーを絶大な資金力で支えていのがロックフェラー財団です。

1953年に共和党のD・アイゼンハワー大統領の時の側近が、ネルソン・ロックフェラーです。そしてその時にロックフェラー財団は米国科学アカデミー(NAS)を巻き込んだ放射線関連の大型プロジェクトを計画し、運営をD・ブロンク議長に一任します。なんと、ブロンク博士は、ロックフェラー大学長およびロックフェラー財団の理事です。彼は米国科学アカデミー内に遺伝学委員会を設けました。その委員長のW・ウィーヴァーもまたロックフェラー財団の役員です。さらにその委員会のメンバーのうち、12人が遺伝学者でマラーの知人・友人が数多くいたのです。(中略)実際、当時の委員会の議事録には、マラー説が覆りそうな意見が出た際には強引な展開で話が終えさえられた記録が残っています。(中略)残念なことに、米国科学アカデミーの実質のスポンサーであるロックフェラー財団とそのお気に入り学者のマラーに、異を唱える勇気ある学者はいなかったようです。

P.43 低線量放射線がもたらす長寿と制癌

この話はさらに続きます。
その後も遺伝学委員会は、都合の悪いデータを廃棄したり、数値を都合よく改変して提示するという捏造を繰り返し続けました。(その記録も残っている)
そして遺伝子委員会は最終的にマラー説を支える「閾値なしモデル」をScience誌に発表しました。

過去30年間にわたり、500mSv/年で何ら問題はなかったのです。これを廃棄し、「閾値(いきち)なし」という歴史的な大転換をしたわけですが、これが捏造につぐ捏造の産物であるとは信じがたいことです。(中略)しかしこのScience誌の論文は極めて特殊です。通常、論文には責任の所在を示すべく著者名をつけますが、この論文は無名で、脚注に委員会のメンバーが示してあるだけでした。研究者にとって、論文は自分の業績を示す極めて大切な財産です。通常であれば、歴史的な内容の重要論文には競って著者として記名されることを願うものです。しかし、この論文にはそれがないのです。なぜでしょうか?遺伝学委員会は米国科学アカデミーのブロンク議長に、閾値なしモデルの根拠は提供しないと伝えました。人々を納得させ得るようなデータがないからです。

P.48 低線量放射線がもたらす長寿と制癌

こんな無責任な論文がいまだに「放射線は線量によらず危険」という間違った説のおおもとになっているのです。

この論文が発表された翌日、ニューヨーク・タイムズ紙は1面トップ記事で、放射線は人類の将来への脅威だ、どんなに微量でも子孫に有害だと報じました。将来の遺伝子への恐怖をあおる記事は、優生学の推進派・精子銀行提唱者マラーの主張そのもので、こによって彼が前もって原稿を用意したのかもしれません。少なくとも、現行に入念に手を入れたのでしょう。ニューヨーク・タイムズはロックフェラー財団が所有でしたから、懇意のマラーなら可能です。他のマスメディアも追随しました。こうして、捏造された閾値なしモデルは全米科学アカデミーという世界的な権威の衣をまとって世に出ることになりました。

P.50 低線量放射線がもたらす長寿と制癌

マラーの提唱したLNT仮説は約60年以上を経て、それが誤りである数多くの証拠が出ているにも関わらず今も守られています。

米国科学アカデミーという科学会の最高権威が一度定めたことを覆すのは、極めて難しいのです。

放射線防御に関する規制は国際的な枠組みで決定されますが、基礎となるのは国際放射線防護委員会(ICRP)の勧告です。

その基礎資料として決定的に重視されるのが米国科学アカデミーからの報告書です。

こうして米国科学アカデミーによる直線閾値無しモデルの勧告が、今なお放射線防御に関する規制の根幹になっており、低線量の放射線には害がないのに(むしろ有益なのに)、どんな微量でも放射線は危険だと恐怖心を煽っています。

これにより現在も膨大な人的、社会的、経済的な損失が生じつづけているのです。

話は変わりますが、アメリカでは毎年銃の乱射事件で多数の人々が犠牲になり、そのたびに銃の取り締まりが叫ばれますが、いっこうに法律が変わらないのは何故だと思いますか?これは、全米ライフル協会という有数のロビー(圧力団体)が金にまかせて法案の成立を阻止するからだそうです。世界では似たようなことが今も数多く起こっています。

スウェーデンのワリンダー教授は「LNT仮説(マラーの提唱した説)は初歩的で非科学的考えであり、現在の科学知識からは正当化できない。現代の国際放射線防御委員会による直線閾値なしモデルの運用は我々の時代の最大の科学的スキャンダルの1つである」と言っています。

そしてさらに悪いことに、このLNT仮説はロックフェラー財団以外の利権団体にとっても都合が良い面があるため、未だに強固に守られているのです。

この話は次回に続きます。

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