世界の放射線の安全を司る国際放射線防護委員会(ICRP)は「どんな微量でも、放射線は危険である」というマラー博士の仮説を前提とした勧告を発し続けており、1人あたりの自然放射線の年間被ばく量の上限を1ミリシーベルトに定めています。
この仮説が真実であるとすると、たとえ僅かでも放射線を多く浴びる人ほど健康状態が悪くなる人が増えるはずです。しかし、様々な研究調査ではその逆の結果が多数報告されています。
放射線は身のまわりに、ごく普通に存在しています。宇宙からは放射線が降り注いでいますし、大地や空気や、日常的に口にする飲食物にも放射性物質が含まれています。私たちが、日々の生活のなかで受けている放射線のトータルの線量は、1人あたり、年平均で2.4ミリシーベルト。この地球上で生きているだけでICRPが定めた上限である1ミリシーベルト以上の放射線を浴びていることになります。
ナンセンスだよね。この基準を作ったICRPの人は放射線を通さない鉛の壁に囲まれてずっと過ごしているのかな。
Case 1 パイロットとCAは地上の150倍の放射線を浴びている!
高度1万メートルの高空では、放射線の強さは地上の150倍に達するそうです。東京とニューヨークを飛行機で往復する場合、人は0.2ミリシーベルトの放射線を受けるといわれています。パイロットやCAは、年間に最大で約1000時間、航空機に搭乗しますが、その間に受ける放射線は5ミリシーベルトほどになります。
ヨーロッパ7ヶ国のパイロット19184人の健康データが公開されています。
累積線量(ミリシーベルト) | がん死亡率 | 全原因死亡比率 |
0~4.9 | 0.91 | 0.99 |
5.0~14.9 | 0.67 | 0.66 |
15.0~24.9 | 0.71 | 0.64 |
25.0~ | 0.6 | 0.46 |
放射線を浴びる量が多いパイロットほど、死亡率が下がっているわね。
同じパイロットの仕事だから、この場合ホルミシス以外の理由は考えにくいよね。
放射線を多く浴びる職業の人の健康は、一般人より良好だった!
放射線科医1,352人のがんの死亡率は一般臨床医に比べて29%減少し、しかもがん以外の死亡率も36%低かった。 (出典: 放射線ホルミシスで健康長寿 )
カナダでのある調査では、原子力発電所に勤務する人たちのがんによる死亡率は、国内平均の59%と、非常に低いことが判明。( 出典:放射線ホルミシスの話)
英国でも原子力発電所に勤務する人たちのがん発生率が国内平均より低かったことが判明。 ( 出典:放射線ホルミシスの話)
米国での原子力船作業者と28,000人と普通の造船工32,500人を比較したデータでは、原子力線作業者のほうが、がん死亡率が15%低く、すべての病気の死亡率も24%低かった。 ( 出典: 放射線ホルミシスで健康長寿 )
地球で普通に暮らしているだけで超えてしまう上限なんて意味ないじゃない。