［Day 5]活性酸素 VS 人絶対に負けられない闘いだ！

「若返りだ！」とアメリカの研究者が驚嘆した放射線ホルミシスのおもしろい研究をご紹介します。その前にぼくらの身体をサビつかせ、病気や老化の原因と言われる悪名高い活性酸素についてお話します。

ねえ。低量放射線は強力な抗酸化作用で活性酸素を除去するって話だったけど、そもそも活性酸素ってそんなに悪いものなの？最近よく聞くワードだけど。

悪い面といい面の両方があるよ。けど、現代人は活性酸素が過剰に発生しがちで悪い影響をより多く受けているんだ。

活性酸素は万病のもと

活性酸素とは「酸化させる力が強い酸素」のことです。酸化力が強いということは殺菌力が強いということでもあり、私たちの免疫システムは活性酸素を使って体内に入った異物を駆除（殺菌）する素晴らしい仕組みがあります。

しかし一方で鉄が酸素と結びつくと酸化鉄となり、錆びてしまうように。その絶大な酸化力は人の体内に入ると細胞やDNAをサビつかせたり傷をつけてしまいます。

最近では病気や不調の原因の90%を占めるということが分かってきました。

90％もあるの・・・？思ってたより３倍くらい多かったわ。。

そうだね、でも逆に言うと活性酸素をクリアできれば90%の病気や不調を解決できるってこと。絶対に負けられない闘いが、ここにある！！

ちょっと、鼻から活性酸素でてるわよ！

活性酸素は、その強い酸化力や攻撃力により、身体のDNAや細胞、組織をサビさせたり傷つけたりします。
(P.16 )医師も認める！！健康＆美容の最新療法　ホルミシスの力

病気のほとんどは活性酸素が原因。　多くの病気を発症する原因が、活性酸素と考えられているからです。ウイルスなどが関与しない病気を除けば、なんと90%以上の病気が、活性酸素を原因とすることがわかってきました。
(P.38) 医師がすすめる低放射線ホルミシス　驚異のラドン浴療法

がん発生の原因として、90%が活性酸素、残りの10%がウイルスによるものと考えれています。
(P.43) 医師がすすめる低放射線ホルミシス　驚異のラドン浴療法

活性酸素が原因と考えられている病気として、生活習慣病がまず挙げられます。糖尿病や肥満、高血圧、高脂血症、心臓病、脳卒中などなど。また脳疾患であるアルツハイマー病はパーキンソン病も活性酸素の影響が大きいそうです。

活性酸素はどんな時に体内で発生するのか？

この身体をサビさせてしまう活性酸素は、どういう時に発生するのか調べてみました。

ストレスを受けたとき
紫外線にさらされたとき
ハードすぎる運動をしたとき
飲酒したとき
喫煙したとき
排ガスを吸ったとき
ウイルスや細菌、毒物などが体内に侵入したとき
呼吸をしたとき(取り入れた酸素の2%が活性酸素になる)

老化の原因も活性酸素？

老化の原因は諸説あり「DNAに老化がプログラムされている」「歳をとるにつれ、免疫機能やミトコンドリアの機能が低下する」などの説がありますが、近年、最も注目されているのが「活性酸素が老化の原因になっている」という説です。

ちょっと！なんでもかんでも活性酸素のせいにしてない？

これはけっこう有名な話だよ。

ぜっったい老けたくないから、全集中で聞くわ。

(そもそも何歳なんだこの人・・・)

DNAが活性酸素によって傷つけられると、細胞のコピーエラーが生じます。この傷が大きいと、ガンなどの病気の原因になりますが、生体も認識できないほど小さな傷の場合、DNAの修復が行われず、そのままコピーが続けられます。
しかし、書類のコピーを繰り返せば繰り返すほど画質が悪くなるように、DNAに小さな傷がついた細胞が何度もコピーされると、次第に質が落ちていきます。これが、老化の原因の一つだと考えられています。
(P.24 )医師も認める！！健康＆美容の最新療法　ホルミシスの力

また、細胞膜の成分には不飽和脂肪酸が多く含まれているのですが、これが活性酸素の働きによって酸化すると、過酸化脂質になります。過酸化脂質がたまってくると、細胞膜の透過性が落ち、細胞外からの栄養を取り入れにくくなると同時に、細胞内の老廃物を排出しづらくなって、細胞は劣化します。これも、老化の原因の一つです。
(P.24 )医師も認める！！健康＆美容の最新療法　ホルミシスの力

肌が紫外線を浴びると、紫外線の害から身体を守るため、皮下に活性酸素が発生します。そして、活性酸素による細胞のへのダメージを緩和するため、今度はメラニン色素が作られます。メラニン色素は、基本的には肌の細胞が生まれ変わると同時に消えていくのですが、あまりにも多く作られすぎたり、加齢によって肌の新陳代謝が衰えたりすると、肌に残ってしまいます。これがシミになるのです。
(P.24 )医師も認める！！健康＆美容の最新療法　ホルミシスの力

紫外線などによって生じた活性酸素は、真皮層の70%を占めるコラーゲン繊維にも、ダメージを与えます。コラーゲンが活性酸素によって変質すると、細胞の結びつきが弱くなって固くなり、新陳代謝が鈍くなります。古くなったコラーゲン繊維は、水分を保持する力も弱くなり、肌の弾力がなくなります。そのため、シワやたるみができやすくなってしまうのです。
このように過剰な活性酸素は、さまざまな面で老化を促進します。放射線ホルミシス療法によって活性酸素を低減させることは、病気に効果があるだけでなく、アンチエイジングにおいても非常に有効なのです。
(P.24 )医師も認める！！健康＆美容の最新療法　ホルミシスの力

ラットでの臨床実験では「若返り」が確認されていた！

電力中央研究所では、ラットに低線量の放射線を照射することにより、老化の目安ともいえる細胞膜の流動性や過酸化脂質の量、SOD活性を調べました。すると、より強い放射線を浴びた65週齢(ラットの１週間は人間の１年といわれるため、人間でいうと65歳にあたります)のラットの方が、低い放射線を浴びた７週齢のラットより数値がよいという結果が出たのです。この研究は、のちにアメリカ・ワシントンで発表されましたが、ある研究者はその内容をみて「Rejuvenation(若返りだ）!」と驚嘆したそうです。
(P.25 )医師も認める！！健康＆美容の最新療法　ホルミシスの力