弱い放射線を浴びると、身体に起こる良いこと5つ!
強い放射線を浴びると身体にダメージを与えるのは良く知られていることですが、実は弱い放射線を浴びると人の身体は色々な機能が活性化、つまり身体にイイことが分かってきました。
その主な作用は5つです。
ー低線量放射線の5つの活性化作用ー
- 抗酸化力の向上
- DNA修復能力の向上
- がん細胞増殖の抑止力の向上
- 免疫力の向上
- ミトコンドリアの活性化
一読しただけで、なんだか凄そうだと思えるワードが並んでいませんか?笑
身体にイイ作用5つですが、大きく二つに分けてみたいと思います。
1つは、老化や病気から身体を守る守りの作用。
もう1つは、エネルギーを得て元気に生きるための攻めの作用です。
低線量放射線ホルミシスはこの両方を得ることができます。
先ほどの①~⑤の作用をこのどちらかに分類すると、、、次のようになります。
- 抗酸化力の向上 <守り>
- DNA修復能力の向上 <守り>
- がん細胞増殖の抑止力の向上 <守り>
- 免疫力の向上 <守り>
- ミトコンドリアの活性化 <攻め>
①~④が守りの健康作用、⑤が攻めの健康作用です。
そして①~④は、活性酸素による、一連のダメージから身体を守る作用であると言えます。
活性酸素は、酸化力が強く、正常な細胞を傷つけます。タンパクに障害を与えるため、過剰な活性酸素は病気や老化の原因になります。
万病の元と呼ばれるほどに嫌われている活性酸素について解説した記事はこちらです。
活性酸素が身体にとって有害だからこそ、「抗酸化」をうたった商品やサービスが世の中に数多くあります。ビタミンCは抗酸化作用があることなどは良く聞きますね。だからこそ、「レモン50個分のビタミンC!」といった売り文句なども生まれるのでしょう。
人間にはこの活性酸素のダメージから身体を守る生体防衛の仕組みが備わっていますが、不健康な習慣や強いストレスを感じるとこの仕組みが弱まって、次第に健康が害されていくのです。
活性酸素 VS 生体防衛の仕組みを図にしてみました。
細胞(≒DNA)は体内で常に活性酸素などによる攻撃を受けています。しかし人の身体を修復する酵素があるため、たとえDNAが傷ついてもすぐに修復されます。
DNAが修復不可能な傷を受けた場合、速やかにその細胞を死なせてガン細胞の発生を防ぐ仕組みもあります。これすらをくぐり抜けたガン細胞があったとしても、免疫細胞が機能していればきちんと除去してくれるのです。
人の身体はこうした2重、3重の防衛システムによってガンから守られています。
しかし悪い生活習慣やストレスなどにより、過剰な活性酸素が発生してDNAへの攻撃回数が増えたり、加齢などにより修復機能や免疫機能が衰えたりすると、生き残るガン細胞がでてきてしまいます。
こうして発生する毒性の強い活性酸素やガンに対して除去・防御効果が得られるのが放射線ホルミシスです。
この放射線ホルミシスの5つの作用のうち健康作用において特に重要かつ、際立って凄いと言われているのが、「①抗酸化力の向上」すなわち有害な活性酸素を除去する力の向上です。
1.低線量放射線が細胞に照射される
2.細胞内の水がイオン化
3.活性酸素が瞬間的に大発生
4.抗酸化酵素(SOD)をつくる遺伝子のスイッチが入る
5.抗酸化酵素(SOD)が徐々に発生して活性酸素を除去する
けた違いの抗酸化力!
SOD(スーパーオキシドディスムターゼ)は抗酸化酵素と呼ばれ、活性酸素を除去する酵素です。日本でも有名なとある大手外資の製薬会社ではSODこそ健康と若さを維持する要として、過去長年にわたってSODを増やす薬の開発を試みていたそうです。総力を挙げて開発したベストの薬を2年間使って増加はわずか2%。しかし、ラットを使った実験では低線量放射線をたった1分半の時間全身に照射しただけでSODは50%も増加し、しかもそれが2ヶ月以上の維持されたのです。2%が50%になったとすると、単純計算で25倍。
まさに、けた違いの結果です。
「万病の元である活性酸素をこれほど打ち消す働きは他にはない」と世界的な巨大製薬会社の研究者が感嘆したほどの効果があるのが「放射線ホルミシス」です。
P.5 医師が進める低放射線ホルミシス 驚異のラドン浴療法
抗酸化酵素を圧倒的に増やす低線量放射線ですが、とあるラットを使った動物実験ではさらに驚くべき結果が得られました。
58歳分も若返ったラット!
圧倒的な抗酸化作用により、低線量放射線を浴びた(人間でいう)65歳のラットの細胞が7歳の細胞よりも若返ってしまったという驚異の実験結果も。。
日本の電力中央研究所がラットに低線量の放射線を照射することにより、老化の目安ともいえる細胞膜の流動性や過酸化脂質の量、SOD活性を調べました。すると、より強い放射線を浴びた65週齢(ラットの1週間は人間の1年といわれるため、人間でいうと65歳にあたります)のラットの方が、低い放射線を浴びた7週齢のラットより数値がよいという結果がでたのです。この研究はのちにアメリカ・ワシントンで発表されましたが、ある研究者はその内容を見て「Rejuvenation(若返りだ)!」と驚嘆したそうです。
(P.25) 医師も認める!! 健康&美容の最新療法 ホルミシスの力
ラット以外にウサギをつかった実験でも同様の結果が得られているそうです。
人の身体を使った臨床試験が現在では倫理上の観点から実施が難しくなっているため、動物実験以上の臨床データが少ないのが残念なところです。
しかし実際にホルミシス治療を行っているクリニックでは患者さんの肌に明らかに張りが出てくるなどの「若返り」現象を裏付けるエピソードはいくつもあるため、人間にも若返り効果があるのはほぼ間違いないようです。
低線量の放射線を浴びると、瞬間的に有害な活性酸素が大量に発生するものの、その後その活性酸素を除去する抗酸化酵素がこれまた大量に増えて、維持される。
この仕組みは、筋トレや鍼灸のプロセスと似ていて面白いですね。
筋トレは筋肉に負荷をかけて、一時的に筋繊維を傷つけますが、その後、傷を修復する段階で以前よりも筋繊維が太くなります。
同様に、鍼灸も鍼やお灸で身体を刺激することで、その後身体の機能が改善されるものです。
身体に一時的に適度な負荷を与えると、身体が元気になるという基本原則があるとすると、放射線ホルミシス効果もその一つと考えて良さそうです。
その中でも放射線ホルミシス効果が特に優れていると言えるのは、活性化される身体機能が多岐に渡っていることです
抗酸化作用のお次は、身体の防御・修復反応に関わる②③④の3つの作用についてもご紹介します。(長くなってしまっているので手短に!)
低線量の放射線を浴びると、DNA修復力とがん細胞増殖の抑止力に大きく関わっているP53遺伝子が活性化する。
低線量の放射線を浴びると、免疫細胞のバランスが正常化し、またガン細胞を排除するナチュラルキラー細胞、別名NK細胞が活性化する。(しかし何故、免疫が活性化するのかはよくわかっていない)
以上です。笑 なぜこのような作用が生まれるのかはまだ実はまだよくわかっていないそうです。神秘ですね。
そして最後5つめの作用が、攻めの作用であるミトコンドリアの活性化です。
ミトコンドリアの活性化についてこの動画でも解説しています。
低線量の放射線を浴びると、ミトコンドリアの中で、水素が陽子と電子を引き離し、ミトコンドリア内の膜の内外に電位差をつくる。
この電位差がエネルギー源となり、ミトコンドリアを活性化させエネルギー(ATP:アデノシン三リン酸)をつくりやすくしてくれる。
最近色々な健康メソッドで頻出のミトコンドリア。簡単に説明すると、生きていく上で必要なエネルギー(ATP)を作りだしてくれるものです。
このミトコンドリアの活きがいいと、疲れ知らずの元気な状態でいることができます。
まさに元気の秘訣。
そして低線量放射線はミトコンドリアを活性化させ、エネルギーをつくるので元気になります。
ミトコンドリアを活性化させる方法として他に有名なのが、断食(カロリー制限)、寒風摩擦、サウナ後の水風呂、運動などです。低線量放射線と同様に身体に適度な負荷やストレスを与えると活性化されるという点で共通しているのが面白いところです。
長くなってしまったので今回はこの辺で!
同じ内容をこちらの動画でも解説しています!